ラオス旅のリスク(後編)

さて、昨日は「国境の手前で徒歩を使おうとしたら無理だった。」ということを書きましたが、そんなリスクは地図を注意深く読めば回避できます。
カンボジア発のラオス陸路の旅(例としてシエムリアップ〜ルアンパバーン)で何が本当のリスクになるのか。初めに題目だけ挙げると、「通貨」「不当徴収」「街の広さ」「道の悪さ」「野糞」でしょうか。
まずは一つ目の「通貨」ですが、そんなに大したことではありません。時と場合によって、円からタイ・バーツへの換金などはシエムリアップである程度済ませておくのも一つの手です。
ラオスの場合は特に、現地でキープに両替してしまうのが一番得なのか、バーツまたはドルのままが無難なのかというのは、その時のレートによります。パプ夫がラオスを旅した時代は、「バーツはそのまま使えて損もせず。ドルを直接使うと少し損をする。」というものだったと記憶します。
ところが、近年では「ドルが無難で、バーツは替えたほうが良い」という時期もあったとかなかったとか。その時々で事情が変わるのは、銀行のレートと巷の(物を買う時の)レートがずれてしまうから。たまたま運良くバーツとキープがキリのいい数字で換算できたりする場合、わざわざ持っているバーツをキープに両替すると、手数料の分だけ損してしまうこともあり得ます。
次に国境での「不当徴収」ですが、カンボジア側は極力ゼロに近づけたほうが良いです。あれこれ対策した労力に見合う、十分な結果が得られるケースも多々あります。(特に出国時は相手も「ダメ元」「数撃ちゃ当たる」で安易にせびってくる場合があります。)
一方でラオスはちょっと難しいです。ウィアンヂャン<Vientiane>国境は正規の出入国税として1.5ドル弱を徴収されますが、他の国境で名目不明であっても、同等の金額であれば拒絶はほぼ不可です。ただし、高額(3ドル超過)な場合や一度の通過で二度要求される場合には、何の後ろ盾なくやっている可能性も高く、拒否をしてみる価値も有りそうです。(と言っても、日本の一部旅行会社の「各種」手数料に比べれば可愛いものかもしれません。)
そして「街の広さ」ですが、ラオスではバスターミナルと街の中心部だったり、市内二つのバスターミナル同士に距離があるせいで、バス料金からは最終的な移動費が読みにくいという問題があります。
それも、各地点を結んでいる非常に安価な路線バスや乗合バス(ロッ・ドーイ・サーン)が運行されているのに全く明示されていなかったりするので、ラオスではバスに乗る前も降りた後も「利害関係者ではなさそうな、地元民らしき待ち人」を頼るのが最適解です。(彼らは得てして親切です。)
最後、「道の悪さ」と「野糞(をさせられるリスク)」については、抗がいようがないので心の準備だけしておいて下さい。敢えて助言するなら、ワンウィアン<VangVieng>〜ルアンパバーン間は常人に熟睡など不可能なので、夜行バスより朝出発のほうがお薦めかも知れません。
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